【昭和な話】CHAGE＆ASUKAさんとポップコーンの思い出

出典 : Amazon / 万里の河 [EPレコード 7inch]

 

それは昭和54年頃。

当時、「チャゲ＆飛鳥」というグループ名はそれほど世間に浸透していなくて、同じく長渕剛さんについてもそれほどメジャーなアーティストではありませんでした。

 

ただ、私としては、チャゲ＆飛鳥さんも長渕剛さんも個性的で、聴くたびに私の心に共鳴するものがあり、好きなアーティストだったんです。

 

私がチャゲ＆飛鳥さんや長渕剛さんを知ったのは、毎週土曜日だったか日曜日だったか、朝7時ころからやっていたポップコーンの番組を見たのがきっかけでした。

 

当時売れていたアイドル系やジュリーなどのようなグループサウンズ出身アーティストとは違った、個性的なアーティストがピックアップされ、特集される30分番組(実際はCMもあるので20分程度だったかも)。

 

その番組に出演するのは、YAMAHAが主催する年に1回のコンテスト「ポップコーン」の出身者だけ。

司会の大石吾郎さんも渋くてカッコイイ！

 

私は毎週楽しみにして見るようになり、次第にポップコーン出身アーティストの皆さんが大好きになり、リスペクトするようになっていきました。

 

まだまだチャゲ＆飛鳥さんも長渕剛さんも小さなコンサートやデパートのサイン会でのライブをしている頃だったので、ファンとの距離がすごく近かったんですよ。

 

ステージから楽屋に戻る時にプレゼントを手渡す事ができますし、話しかけると返事もしてくれる。

運が良ければ握手だって・・・。

 

ASKA 飛鳥涼 チャゲ&アスカ チャゲアス B2ポスター

 

 

それでも、ファンがいなければデパートのサイン会だって開催できません。

小さなコンサートだって、ファンがいるから開催できるもの。

 

私の友達は熱狂的なチャゲさんファンで、いつもデパートのサイン会を楽しみにしていました。

まだ中高生時代だったので、ご両親がライブハウスの出入りを反対していて、行けるのはデパートしかなかったんです。

 

そんなある日、友達がチャゲさんのために買ったタオルを、サイン会の中休みで直接チャゲさんに手渡すことができたのだそうです。

 

その日のステージは前半と後半に分かれていて、前半が終わった時にお2人はステージから楽屋に歩いて行くので、彼女は前半終了直後にチャゲさんに駆け寄り、プレゼントを渡したそうです。

 

当時は圧倒的に飛鳥さんのファンが多く、飛鳥さんにはファンがいっぱい群がっていたのですが、チャゲさんの周りには数人いる程度だったとか。

 

彼女は「チャゲさん！チャゲさん！」と駆け寄り、「これ、使って下さい！」と、プレゼントのタオルを手渡す事ができ、大興奮！

 

するとチャゲさんは・・・

 

「これ、飛鳥に？」と聞いたそうです。

きっと、そんな心ない飛鳥さんファンが多かったのでしょう。

飛鳥さんに近付けなかった飛鳥さんファンの一部は、チャゲさんに「これ、飛鳥さんに渡してください！」と言うのでしょう。

 

でも、彼女が「チャゲさんにです！」と(多分真っ赤な顔をして)言うと、嬉しそうにニコーッ！と笑い「ありがとう」と、後半のステージにはそのタオルを肩にかけて歌ってくれたのだそうです。

 

翌日学校に行くと、彼女はチャゲさんの話ばかりで、プレゼントを受け取ってくれた時の嬉しそうな顔と、後半のステージにタオルを肩にかけてくれたこと、何度も何度も私に話していました。

 

まだあまり売れていなかった頃なので、学年(450人くらい)でチャゲ＆飛鳥の名前を知っていたのはフォークソング部くらい。

 

彼女の友達としては、私ともう一人くらいしか知らなかったのですから、クラスが違うし教室が遠いのに、わざわざ私の教室まで話しに来ていたのだから、よほど嬉しかったのでしょうね。

 

MV] SAY YES / CHAGE and ASKA/ CHAGE and ASKA Official Channel

 

チャゲ＆飛鳥さんも長渕剛さんも、ポップコーンのつま恋本選会に出場したのは同じころだったと思います。

そのへんの記憶は定かではありませんが、売れた時期も大体同じころ。

 

ポップコーンで優勝すればYAMAHAが全力でバックアップするので、その優勝曲はすぐに大ヒットするのですが、入賞者に関してはデビューは出来るものの売れるまで大変なようでした。

それが、努力が実り、ベストテンに入ったのです。

 

長渕剛さんは当時わりと細身で、その頃の長渕さんからは今のようなマッチョな姿になるなんて、誰も想像していなかったと思います。

 

どちらもフォークギターを弾きながら歌うスタイルで、どんどんオリコン順位が上がっていき、大ブレイク。

 

私としては、ファンが増えたことでチョッピリ寂しい気持ちがありましたが、応援していたので嬉しい事でもありました。

 

なんというか、後からファンになってキャーキャー騒いでいる人たちに嫉妬していたのでしょうね。

 

チャゲさんファンの友達はかなりショックを受けていて、「もうチャゲさんにプレゼントを直接渡すことができない」としょげていました。

 

そして、その後のチャゲさんの変わり方が早かったんです。

どんどんカッコよくなっていったんですよ。

「自分に自信を持てるようになったんだな」と思い、私もそんなチャゲさんが眩しく見えました。

 

ASUKAさんは色々あったけれど、5年ぶりのコンサートをスタートしたとか。

元々は高校時代からの大親友であるチャゲさんと、いずれは一緒にコンサートができる日も来るのでしょう。

 

今は、また二人そろっての歌が聴ける日が楽しみです。

今日は、そんなチャゲ＆飛鳥さんの思い出を一つご紹介しました。

 

 

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