お風呂の温度は要注意!42 度以上はデッドゾーン

 

冬季は特に要注意!

入浴時に倒れる人が多いわけ

 

私の住んでいる所は東京の隅っこです。

最近、毎日寒いですね。

これから更に寒くなっていく事を考えると、高齢者の方だけではなく中年層の方も、入浴時には気を付けなければなりません。

 

実は、私の周りの人達がこの時期になると、誰かしら入院したりお亡くなりになったりするのです。

 

若い人では、以前、42歳の女性がお亡くなりになりました。

もう何年も前の事ですけどね。

 

原因は詳しく聞いていませんが、脳疾患だそうです。

その女性は母子家庭で、母一人子一人の世帯だったのですが、娘さんのお話では、入浴後に二人で夕食のシチューを食べていたら、「お母さんが気持ち悪いって言い出して、ちょっと横になるって言って寝ていたんだけど、そのまま起きてこなかったの」という事でした。

 

直接の原因は脳疾患ですが、疲労が蓄積したのと入浴時の状況、2月の事でしたので寒かったというのもあり、様々な要因が重なってしまったのでしょう。

かわいそうに、娘さんは一人ぼっちになってしまいました。

 


高齢者の方でも中年の方でも、命と言うのは自分自身だけのものではなく、ご家族のものでもあるという事を考えなければいけないと思います。

残されな家族がどれほど悲しむか・・・。

 

冬季というのは、外出したり部屋を移動するだけで大きな温度差があるもので、その温度差により、血管が急激に収縮してしまうのです。

 

特に、何らかの理由で血栓ができている人たちにとっては、血管が収縮するとそこで血液の流れが滞り、その上に血管が固くなっていたり傷ついていたりすると破れやすくなっているため、内出血を起こす事があるのです。

 

「今まで大丈夫だったから」といって、ずっと大丈夫な事はなく、悪条件は見えない所で蓄積していくもの。

ですので、入浴時の温度差には気を付けましょう

(私も気を付けます)

 

 

42度以上がデッドゾーンと言われるわけ

 

インターネットで検索してみると、「42度が適温」「42度が健康にいい」という一般の方の記事が多いのに驚きました。

 

私が介護の学校で習ったのは、42度以上がデッドゾーンだという事だったからです。

41度で入浴した場合と42度で入浴した場合は、その死亡率に大きな差があるんですよ。

 

日本生活習慣病予防協会によると、「入浴事故を防ぐための五カ条」というのがあり、それには、入浴事故を防ぐための条件として「湯温41度以下、湯につかる時間は10分まで」となっています。

 

それに、サーモグラフィーを使って実験した結果、42度のお湯に浸かるよりも、40度のお湯に浸かった方が芯まで温まるという事が分かっています。

 

これからの季節は危険ですので、介護者である中年層の方も含めて、湯温41度以下・10分以内の入浴を心がけましょう。

 

 

理想的な湯温は39~41度

 

私が介護の学校で習った理想的な湯温は38度~40度でした。

そして実際に水着を着て、学校の機械浴で入浴したんですよ。

 

その時の設定温度は38度。

しかも、心臓部分にはお湯を掛けないで入浴したので、もの凄く寒かったんです。

 

先生に

「これじゃ寒くて風邪をひいちゃいます」

と言ったんですが、その温度は当時の厚生労働省が発表した温度だというお話。

 

今は39度~40度(41度とも)と言われているようで、1度は高くなりました。

(特に厚生労働省で定められているわけではないようです)

 

 

「入浴事故を防ぐための五カ条」について

 

厚生労働省によると、入浴時の事故死は年間1万9千人もいて、とても他人事とは言えないお話なんです。

 

私の母は「昨日までは車を運転できるほど元気だったのに」と思いましたが、具合が悪くなって倒れるのは本当に突然の事。

 

日本生活習慣病予防協会で挙げられている、「入浴事故を防ぐための五か条」は以下の通りです。

 

1)入浴前に脱衣所や浴室を温める。

(3)浴槽から急に立ち上がらない。

(4)お酒を飲んだときは、アルコールが抜けるまで入浴を控える。また、食後すぐの入浴は控える。

(5)入浴する前に同居者に一声かけて、見守ってもらう。

 

(1)入浴前に脱衣所や浴室を温める

 

事故が一番多いのは浴槽の中ですが、それに次いで脱衣所や浴室の事故も多いもの。

ですので、「(1)入浴前に脱衣所や浴室を温める」というのは温度差をできるだけなくす事。

シャワーや浴槽のお湯を、壁や床に掛けて温めておきましょう。

 

(2)湯温は41度以下、湯に浸かる時間は10分までを目安に

 

「(2)湯温は41度以下、湯に浸かる時間は10分までを目安に」というのは、先ほどのお話の通りです。

 

(3)浴槽から急に立ち上がらない

 

「(3)浴槽から急に立ち上がらない」というのは、入浴中に体にかかっている水圧が、急に立ち上がる事で瞬時になくなり、一気に血管が拡張して、非常に危険な状態になるから。

 

(4)お酒を飲んだときは、アルコールが抜けるまで入浴を控える。また、食後すぐの入浴は控える

 

「(4)お酒を飲んだときは、アルコールが抜けるまで入浴を控える。また、食後すぐの入浴は控える」で、アルコールについては当たり前の事ですね。

 

若い人についても危険な行為なので、アルコールが抜けてから入浴しましょう。

 

食後の入浴については、学校では1時間以上空けるようにと習いました。

理由は、食後すぐだと胃に血液が集中しているため、血圧が下がり、めまいを起こしたり失神したりという事があり得るので、危険な状態になるのだそうです。

 

(5)入浴する前に同居者に一声かけて、見守ってもらう

 

「(5)入浴する前に同居者に一声かけて、見守ってもらう」では、ご家族が同居している方はどなたかに声を掛けておきましょう。

 

そしてご家族は、入浴中に浴室の外から声をかけたりしながら、安否確認をするといいでしょう。

そうすると、何かあった時の発見が早くなり、迅速に対応ができます。

 

一人暮らしの方は、要介護ならケアマネージャーに相談し、アドバイスを受けるといいでしょう。

今は介護保険制度が厳しくなっているので、プロの方に相談して安全に入浴できるように、出来る範囲で設定して頂くといいですね。

 

これからの季節、特に12月~2月にかけて死亡事故が多くなります。

介護をするご家族の方も、高齢者の方も、どうか気を付けて安全な入浴を心がけて下さい。

 

 

 

 

 

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