🌻寝る時に体を冷やさないために 保温の仕方&注意点

 

 

掛け布団が重すぎるとジョクソウの原因に!

 

夜寝る時の注意点は色々あるのですが、ここではお布団の事についての注意点を挙げますね。

 

小見出しの通り、「掛け布団が重すぎるとジョクソウの原因」になるという話なんですが、その理由として以下の事が挙げられます。

 

①布団の重みや摩擦で寝返りが打てなくなるため、同じ個所に負荷がかかり続ける。

②体重とは別に、布団の重みものしかかって来る。

 

 

掛布団の重み

①の布団の重みというのはご理解頂けると思いますが、布団の材質によってズシッとした重みの布団がありますね。

 

例えば綿を使用している布団など。

その他にも、毛布を何枚も掛ける方がいらっしゃいます。

 

「布団をいっぱい掛ければ温かい」「服をたくさん着れば大丈夫」というのは、昔からよく言われる事です。

 

ですが、高齢者にとって重い布団というのは寝返りが打てなくなる原因になり、体重と布団の重みで血液の循環を妨げてしまい、ジョクソウができる原因となります。

 

また、布団の重みが心臓や肺にかかり、今すぐ何かが起こるというわけではありませんが、何年も続けていく事を考えると、大きな病気の原因になるかも知れません。

 

うちの母もよく「ずっとこれで寝てるから、このままでいいのよ!だって、今まで布団をたくさん掛けていたからって、何も無かったんだから」なんて話をしていました。

 

ですが、健康診断をするたびに血栓が増えているようで、心筋梗塞を起こした事もありました。

 

布団が血栓の原因とは言いませんし、母には食事や運動不足の問題もありましたから、他にも色んな要因があったとは思います。

 

ただ、私が言いたいことは、体に悪い事はできるだけ避けた方がいいという事です。

何よりも、寝返りが打てない状況は、早めに解決していきましょう。

 

 

掛布団の摩擦

 

突然ですが、掛け布団との摩擦で寝返りが打てない状況ってイメージできますか?

 

お元気な方なら全く問題なく寝返りが打てるような重みでも、体力が弱っていたり、腰痛がある方には、布団の生地とパジャマの生地が擦れて負荷がかかり、寝返りが出来なくなってしまうのです。

 

その摩擦による負荷は掛け布団が重ければ重いほど強くなり、寝返りが困難になってしまいます。

 

若い方でも、インフルエンザや風邪で39度以上の熱を出した時の事を思い出してみましょう。

きっとご理解頂けると思います。

 

 

掛布団はなるべく軽くしよう

 

「掛布団を軽くしよう」とは言っても、寒いのを我慢してまで布団を減らすという事ではありません。

 

高齢者にとって風邪をひくという事は命に関わることですし、冬季の睡眠は充分に温かい状態でなければなりません。

 

お好みで以下の物を使用する方もいらっしゃいますね。

 

湯たんぽ、アンカ、電気毛布、オイルヒーター、エアコン、こたつ、他。

 

ここでは何がいいとか悪いというお話は、人によって解釈が異なるので避けますが、湯たんぽ以外は全て電気を使用するものですね。

 

恐らく、電気代を気にする方も多いでしょう。

なので、冬季の保温について考えてみたいと思います。

 

 

寒い時期に温かく寝る方法

 

「健康」をテーマにした一般のサイトでは、寝る前にワインやショウガなど、体を温める飲食物について挙げられていますが、当サイトは高齢者の方向けに運営しているサイトなので、寝る前の飲食物についてはあまりお勧めできません。

 

確かに、寝る前の水分補給は大切ですが、特にアルコールは、寝ている間にどのような形で体に影響を及ぼすか分かりません。

 

ですので、水分補給以外で就寝前の飲食物を口にする時は、担当医にご相談してご判断をして下さいね。

漢方薬や市販薬についても医師に相談を。

 

 

布団で寝る場合はプラス10cmを心がけよう

 

プラス10cmというのは高さの事です。

ベッドや、ベッドのマットレスを使用して寝ている方はいいのですが、日本古来の布団で寝ている方は、布団の下にすのこなどを敷いて、高さを10cm上げてみましょう。

 

10cmというのは、大体かかとを付けた時のくるぶし上部くらい。

実は、床の温度と床上10cm以上の温度はまったく異なるんです。

 

温度差は家の材質にもよりますが、10cm高くするだけで、電気を使わない状態でも体感温度を上げる事が出来るんですよ。

一度ご自分の家で温度を測ってみるといいですね。

 

温度が低い高さで布団を敷いても、その分寒く感じてしまいます。

布団の厚みで10cmではなく、10cmの所に布団を敷くのが理想です。

 

 

寝る時はどんなパジャマがいいの?

 

パジャマについても、私が仕事をしていた中で色んな事がありました。

一つ例を挙げてみましょう。

 

シルクのパジャマは滑りやすくていいように思うけど

 

例えばシルクのパジャマですが、結論としてはお勧めできません。

 

シルクは滑りやすくて、寝返りを打つ時に布団との摩擦が少ないので、元気な方にはいいでしょう。

 

ですが、お勧めできない理由が2つほどあります。

 

それは、

 

①保温性が悪い

②滑りすぎる

 

という事です。

保温性が悪いという問題については、シルク100%なら仕方のない事。

 

ですが、最近では温かい生地の表面にシルクに似せた化繊を使用しているパジャマやチャンチャンコがあり、これも滑りやすくていいように思われるかも知れません。

 

その場合でも、「滑る」という事はベッドから「滑り落ちる」恐れがあるという意味で、危険なんです。

 

私が担当していた一人暮らしのおばあさんは、私が訪問する時によくベッドの下に落ちていました。

シルクをいつも来ていたわけではありませんが、パジャマが滑りやすい素材だったからです。

 

ご本人が気にして、ズボンをはかずに寝たこともありましたが、そうすると、今度はオムツの素材が滑りやすく、ベッドの下に落ちてしまうのです。

 

 

もちろん、ベッドには柵をしてありましたし、柵の横には手すりもありました。

ですが、この方は腰痛持ちで、しかも、いつもベッドの端に座って食事をしていたので、テーブルが常にベッドの横にあったのです。

 

テーブルとベッドに挟まれて、身動き取れない状態でヘルパーの訪問時間を一晩中待ち続けるという状態。

 

緊急の呼び出しボタンは2つあり、1つはネックレスタイプですが、寝る時は「首が締まる」と外していて、もう一つは枕元に設置してありました。

枕元なんて、そんな時には手が届かないのです。

 

夜中の2時に滑り落ちてしまうと、私が訪問する10時までの8時間、ずっと暖房もかかっていない寒い部屋で助けを待ち続けていました。

 

今は夜間対応型訪問介護定期巡回・随時対応型訪問介護看護があって、夜中の安全確認もお願いできるようですが、ベッドから滑り落ちる危険性は出来るだけ排除しておきましょう。

 

軽くて温かい布団とパジャマがおすすめ

 

結論としては、軽くて保温性のある布団やパジャマがお勧めです。

 

重みや厚みが無いと保温性が低いように感じますが、今は優れた素材を使用した保温性の高い布団やパジャマ、毛布があります。

 

布団が軽ければ寝返りの問題や、布団の重圧の問題は軽減されますし、布団・毛布・パジャマと、保温性の高い物を揃えておけば、温かさの相乗効果が期待出来るのでおすすめ。

 

全てを一度に買い揃えるのは難しいでしょうけれど、年齢を重ねるごとに少しずつ軽い物にしていきましょう。

 

 

 

 

 

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