💊クスリの副作用で 家族を追い詰める暴言⚡

クスリの副作用が大きい病気 介護者が自分の心を守には?

 

認知症とは異なりますが、ASL(筋萎縮性側索硬化症)になった知人の話になります。

 

この方はASLのため、処方された薬の副作用で精神状態が大きく変化する方でした。

 

もちろん、症状は人によって違うのですが、ある時は敬語で話をして下さって、穏やかな時間を過ごしているかと思えば、ある時は「てめえ!」「ばかやろう!」と物を投げつけられたりと、まるで別人のよう。

いつも顔を見るまではその日の精神状態が分かりませんでした。




 

副作用とは分かっていても、その薬を飲まなければ全身が硬直してしまい、自力で動けなくなって食事もできなくなってしまうんです。

 

そして、薬が効かなくなってくると、副作用を覚悟の上、さらに強い薬を飲むようになりました。

 

ご主人の話では、薬が効いている時に目を離した時、一人でファミレスに入ってしまい、店内で体が硬直状態になって帰れなくなる事がしばしばあったそうです。

 

浴びせかけられる暴言 耐えきれず怒りの矛先を壁に!

 

この方には認知症の病名は記載されていませんでしたが、言っていい事と悪い事の区別がつかない状態でした。

御主人にとっては耐えられない時があり、ある日私が行くと、壁に大きな穴が空いている事がありました。

 

 

この凹みはなんだろう?と思ったのですが、御主人に聞くと、
「これね、うちの奥さんを殴りそうになって、その手を壁に向けたの」と言っていました。

 

もともとは礼儀正しくて、人を思いやる心優しい奥さん。
ご主人を支えているのはたくさんの思い出と、調子のいい時の奥さんの様子。

 

「この間はいつもの看護師さんが休みで、若い看護師さんが来てくれたんだけど、俺の浮気相手だと思って大変だったんだよ」という話もありました。

 

もちろん、御主人に浮気なんてできる余裕はありません。
時間的にも精神的にも、毎日いっぱいいっぱい。

 

 

ご近所さんや親戚の方が、よく、ご飯の差し入れをしていたので、食事に困る事はありませんでしたが、御主人にとっては、浮気なんてする時間があれば少しでも寝たいようでした。

 

「機嫌が悪くなると何をするか分からないから、手の届く所に危ないものは置いていないんだ」と、御主人。




 

介護者は犠牲者ではない! 自分の心を守る事も大切に!

 

そして、何年もそのような生活を続けながらご主人が考えたのは、自分を守る事の大切さ。
ご主人は、他人が家に上がる事に抵抗がありましたが、介護サービスをできるだけ利用し、デイサービスで奥さんが外出する機会も作ってみました。

 

奥さんが暴言を吐く時は、奥さんから離れて2階に上がり、奥さんが落ち着くまで待つようにもなりました。

 

静かになってから奥さんの部屋に入ると、ベッドまわりのティッシュケースや枕などが散らかっているらしく、それを片付けてから、のんびり一緒にテレビを観るようになったそうです。

 

「愚痴を言っても何か変わるわけではないし、よその夫婦がどういう生活をしているかなんて知らないしさ。うちはうちで、少しでも二人でのんびり過ごせる時間があればいいと思ってる。うちの奥さんには俺しかいないしね」

その「うちの奥さんには俺しかいない」という言葉には、御主人にとっても奥さんが人生の中心にあるような思いを感じました。

 

 

自分を守る事は奥さんを守る事でもあり、薬の副作用でヒステリーを起こした時は、目の前にいてなだめようとしてもヒステリーは簡単におさまりません。

ヒステリーの原因が元気な御主人の姿だったりするので、奥さんの視界から外れる事もいい選択だったのでしょう。

私は引っ越してから、奥さんに会いに行く事はなくなりましたが、今でも二人が一緒にテレビを観ながら、ゆったり会話している声が聞こえてくるようです。

 




 

 

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