今回リフォームを教えて下さったのは石坂健(いしざか けん)さん。
ご存知ない方のために、東洋経済さんの新聞記事からプロフィールをお借りしました ↓
1986 年 埼玉県川越市生まれ。大学を卒業後、商業施設の設計施工監理会社、空間デザイン事務所を経て、2015 年に独立。店舗、住宅、事務所などのインテリアデザイン・プロダクトデザイン・企画・ディレクションなどを行うほか、DIYを学ぶワークショップを多数開催する。
高齢者の屋内での転倒事故が多発していると言いますが、その中でも特に多いとされる事故の対策を、石坂さんに教えて頂きました。
「健康カプセル!ゲンキの時間」では、特に高齢者が転倒しやすい場所をグラフを使って説明していました。
高齢者が屋内で転倒した場所
1位>居間
2位>玄関
3位>階段
4位>寝室
5位>廊下
6位>浴室
7位>台所
8位>ベランダ
9位>トイレ
10位>食堂
11位>洗面所
そして、3位の「階段」から転倒事故防止のためのリフォームをすることに!
簡単リフォームDIY
転倒事故が多い場所の第3位は「階段」。
このお宅では階段の色が薄く、段差の色が認識し難いのだそうです。
白内障などの目の病気になってしまうと、更に危険度が増すとのこと。
また、この階段には滑り止めがなくツルツルした表面のため、何かの拍子に滑り落ちる恐れがあります。
そこで石坂さんが用意したのは、色の濃い滑り止め。
これで階段の色をハッキリ識別でき、ツルツルした表面の階段でも安心!
値段は大体3000円前後(2018年4月現在)。
使い方はとても簡単です。
①階段の左右の壁から均等な位置を決める
この場合は、左右それぞれ4cmくらい開けて位置を決めています。
鉛筆か何かで、濃いめに印を付けておきましょう。
②両面テープで貼り付ける
滑り止めの裏に両面テープを貼り、それを階段に貼り付けます。
いい感じに貼れました!
階段の段差の部分が分かりやすくなりましたね。
貼っているのは滑り止めですし、これでかなりの効果が期待できます。
手すりを付けて段差を軽減
昭和に建てられたこの家は、玄関の段差が22cm程度。
お年寄りには危険な高さとなります。
ここでは、石坂さんは3つのリフォームをご紹介。
<達人が教える「手すりの付け方」>
玄関のリフォームについて、石坂さんがまず挙げたのが手すり。
長さは40cm~80cmのものがありますが、玄関では靴の脱ぎ履きがあるので、長めに60cm以上の長さがおすすめ。
値段は1500円程度から(2018年4月現在)。
取り付け方はこんな感じです ↓
①下地をチェックする
手すりを付ける場合は、必ず柱のある所に付けます。
他の部分に取り付けると手すりはしっかり付かず、かえって危険な状態になってしまいますので、柱の部分に確実に取り付けるようにしましょう。
柱は壁の中にあるので見えません。
壁の所々叩いていくと、どこかしら鈍い音がする所があるんですよ。
大体その辺に柱がある事が多いのです。
でも、確実に柱に手すりを打ち付けるには、「下地センサー」というアイテムが便利。
音で下地のある場所を教えてくれるそうです。
②下地に確実にビスを打つ
目安は、床から1100~1200mmくらいの高さ。
電動ドライバーだとすぐに取り付けられますね。
依頼人さんは「しっかり付いてる」と大満足。
石坂さんはそれだけではなく、ベンチを作ってくれました。
<達人が作る「段差解消ベンチ」>
石坂さんは、手すりが取り付けられた後にベンチを持ってきました。
脚が不自由になってきた時に、このベンチに座って靴を脱ぎ履きするんですって。
↓ この引き出しみたいなものも、段差解消におすすめ。
玄関の段差は約22cm。
お年寄りにとっては、この22cmがキツイ。
そこで、この引き出しを出してみると、なんと踏み台に!
これで、玄関の床と段の間にもう1段設ける事ができるのです。
そして低い踏み台を上がると、その右側には手すりがあり、スムーズに玄関を上がる事ができます。
手すりが付いているのは利き手の方なんでしょうけれど、その家の状況によって、必ずしも利き手に手すりを付けられるとは限りません。
ですが、手すりを使いやすくするためにも、低い段差やベンチを置くのは素晴らしいアイデアですね。
小さなスロープを取り付けてみよう!
居間の転倒事故で多いのは、ちょっとした段差の部分。
こんなわずかな段差で大きな事故が起こるのです。
高さを測ってみると大した事はなく、たったの2.5cm。
こんな段差の転倒事故についてお聞きしたのは、首都大学東京の名誉教授・医学博士の星旦二先生。
星旦二先生>高い段差は「つまずかないようにしよう」と意識が働きますが、小さな段差は、自分では脚が上がっていると思っていても、実際は上がっていなくて、ひっかかって転倒につながることがあります。
高い段差と低い段差では、意識が違ってしまうんですね。
このちょっとした段差を解消するために石坂さんが用意したものは、こんなに低いスロープ ↓
木に見えますが、木ではないんですよ。
軽くて柔らかい素材で、つまずく危険を解消。
カッターでも切れて、加工がラクに出来ます。
スロープの角度は約20°。
写真の「℃」はTBSさんの表示ミスですね。
「℃」は温度表示ですから。
このスロープも両面テープで貼り付けます。
「全然ひっかからない」と、依頼人も喜んでいました。
端っこの所は、端用のパーツが売っています。
ご自分で端っこを加工してもいいですし、端用のパーツを購入するのもいいでしょう。
転倒防止なので、両端も処理しておきましょうね。
手すりの取り付けはちょっとだけ大変そうですが、滑り止めやスロープは両面テープで貼り付ける事ができるので簡単。
介護リフォームのDIY、良かったら試してみて下さい。
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