実のところ、ビジネスというのは問題解決の連続です。
セールスやマーケティングなどの営業活動にしても、発送や顧客サポート、経理や総務といった営業の支援的な活動にしても、日々、発生する問題を解決することでビジネスは成長していくわけです。
ところがです。
ここで、ほとんどの社長は自ら働いてこれらの問題を解決しようとします。
会社の中で一番優秀な人材は、ほかならぬ社長ですから、社長自らが問題解決に当たるのは一見、合理的に思えます。
しかし、よく考えてみてください。
ビジネスというのは日々変化しているので、問題というのは1つ解決してもまた次から次へと発生してしまうものです。
1つの問題を解決しているうちに他で2つの問題が新しく発生していたなんてこともよくある話です。
ですから、社長が問題を解決するのは効率的に見えるようで、実は非効率なのです。
そして、それこそが「経営者」になれない「社長」が抱える最大の問題とも言えます。
それこそがこの本「社長の生産力を上げるシステム思考術」で語られているテーマです。
この本の著者は、破たん寸前のコールセンターを必死に経営する日々の中で、ある日、この「社長は問題の火消しをやってはいけない」ということに気が付きました。
発生した問題を潰していく後手後手の仕事をしていては、社長はいつまでも労働の呪縛から逃れられません。
ですので、発生した問題を解決するのではなく、問題そのものが起きないような、起きたとしても自然に解決されるようなシステムに、会社を変える必要があったのです。
少し言い方を変えると、会社を自分がいなくてもお金を生み出すシステムに作り変えるということです。
筆者はコールセンターをシステム化したことで、最終的には働く時間を40分の1にして、収入を20倍にもしてしまいました。
生産性が800倍になったわけです。
もう日々の問題に追われることもありません。
では、いったいどうすればこのようにシステム化できるのでしょうか?
その1つが「業務マニュアル」です。
マニュアルを作れば誰もが一定の質を保った仕事ができます。
その最たる例が、マクドナルド。
初めて働く高校生でも、社員と同じクオリティのハンバーガーが作れます。
しかし、ここで言いたいのはただのマニュアルではありません。
あなたの貴重な時間を使って、かつ最大の効果がでるようなもの、それは、「マニュアルを作るためのマニュアル」を作ることです。
あなたが1つ1つマニュアルを作るのも骨が折れますし、いくらマニュアルを作ってシステム化するといっても、ずっとあなたが作っていては本末転倒です。
そこで、それを見れば誰でもマニュアルを作れるようなマニュアルを作るのです。
そうすれば能力が高く、価値の高いあなたの時間をレバレッジをかけて有効に使えます。
では、そのマニュアルを作る際にはどういったプロセスで、どういうことに注意して作れば良いのでしょうか?
もっと詳しく知りたい方は、こちらを見てみてください ↓
社長の生産性を上げるシステム思考術 / サム・カーペンター著
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