太陽が照りつける8月のある昼間、ちゃんこ鍋の店を発見した。
最近は涼しくなってきて鍋を食べたくなる季節だが、当時はまだ35度を超える暑さ。
え? 真夏にちゃんこ鍋?
と思いつつも、気になって試しに入ってみた。
客は常連らしき営業マン1人だけ。
そして
「いやぁ、こうも暑いとお客さん来ないですねぇ…」
と、店主は常連さんに愚痴をこぼしていた。
確かに、季節や天候に左右される商品は、売れ行きが不安定で難しい。
これは、飲食店や観光地、スポーツ娯楽の事業をしている方の共通の悩みでしょう。
さて、ここで問題です。
あなただったらどうやって、35度超えの真夏日に熱々のちゃんこ鍋を売りますか?
どうやって、売上が落ち込む夏場に鍋を食べたいと思ってもらいますか?
例えば、
「冷やしちゃんこ、始めました」
なんてアイデアは良さそうですよね。
冷汁ってあるくらいですし。
でも、今回売るのは熱いちゃんこ鍋だとすると、どうでしょうか?
・・・
・・・・
何か思いつきましたか?
僕は、アイデア出しにもってこいの書籍『脳科学マーケティング100の心理技術』をペラペラとめくりながら、
とりあえず入店してもらうために、看板の工夫を中心にして3つのアイデアを出してみました。
それがこちら ↓↓
看板にこんなキャッチフレーズはどうでしょう?
「熱い夏をもっと熱くしたい
熱男に大人気の激アツ激辛鍋」
普通の人は体験しない激アツで激辛のちゃんこ鍋を開発して、ランチ1500円で売り出します。
これは通常の2倍の価格ですが、ぜいたく品は購入プロセスのハードルを少しあげた方が、実は、買いたいという気持ちが高まることがあります。(しかも利幅が大きく、店も嬉しい。)
中途半端に安くするよりは、高くした方が効果的な時もあるんですね^^
人間の感情の75%は、においで引き起こされるそうです。
そこで、においを店外に出しまくり、まず注意をひきます。
さらに入店してもらうため、
「アツアツのちゃんこを食べた後は、
キンキンに冷えたかき氷はどうですか?」
と看板でアピールも忘れません。
あとは、でっかいかき氷の模型と旗も目立たせれば面白いことになりそうです。
例えば、Appleと顧客の共通の敵はWindowsですが、ちゃんこ鍋とお客さんの共通の敵ってなんでしょう・・・?
1つ挙げられるのは、特に、女性にとってのオフィスやカフェなど室内の冷房の効きすぎ。
僕も冷え性なのでよくわかりますが、なぜか40度を超える真夏でも上着を持っていかないとダメなんですよね。
オフィスもカフェも室内は寒すぎる。
つま先は冷えるし、指先は血色が悪くなる。
だから、
「冷えは美容の敵!」
「体が冷えていませんか?オフィスの冷房の効きすぎは、体によくありません」
と看板でメッセージを出すと「あ、わかってくれてる」と仲間意識を持ってもらえるかもしれません。
看板に余裕があれば、
・なぜ冷えが良くないか、
・温かい食べ物がどう作用するか、
・お店では何に注意を払っているか
を書きます。
適度な温度設定、ブランケットの用意、鍋で汗かいた人のための冷たいタオルなど、心遣いが伝わることで信頼度が増すでしょう。
***
さて、いかがでしょうか。
何かインスピレーションは湧いてきましたか?
このほかにも、『脳科学マーケティング100の心理技術』には、人間心理を調査した面白い実験結果がほぼ毎ページ載っています。
ただし、ページを適当にめくるだけで安定した売上につながるアイデアが、湯水のように湧いてくるので、アイデアに溺れないよう要注意です^^
PS
もう1つおまけです。
熱々のちゃんこ鍋、冬場は流行っているはず。
じゃあ、その間にできる手を打っておけば、夏場の売り上げにつながる。
冬場のうちにポイントカードやメンバーズカードの利用を促し、
「メンバーだけに、夏場来店の限定メニュー」
を紹介する。
先ほどの激アツちゃんこでもいいし、冷やしちゃんこでもいい。
他は、ポイントカードを完成させるには、夏場に3回以上の来店が必要とか。
何かプレゼントでもいいし、「ちゃんこ好きの勲章」の記念品でもいい。
このように、調子のいい時に手を打っておけば、季節に左右されない売上につながりますよね^^
コロンビア大学が、高級食料品店でジャム6種類、もしくは24種類から選択を迫られた場合の消費者行動を比較する研究を行った。
選択肢が24種類に増えれば、立ち止まって商品をチェックする顧客は多くなりその割合は60%、選択肢が6種類と限られている場合は40%
でした。
しかし、購買行動を見てみると6種類のジャムの場合は、顧客の30%が商品を購入したのに対し24種類のジャムで何かしら購入した人はわずかの3%だったと言います。
選択肢が少ないほうが多い場合よりも”10倍”売れたのです。
実際に選択肢を減らせば売上が上がる例は他にも、、、
ウォルマートではピーナッツバターのブランドを2つ減らした所、このカテゴリーの売上がアップ。
P&Gでは、スキンケア商品の品揃えを削った所、そのほかの商品の売上が増加。
などがあります。
つまり、選択肢を増やすと結局迷って購入しない事が、研究結果によって明らかになっているんですね。
もし、あなたのお客さんが商品に興味はあるけどなかなか購入につながらないならば、一度商品数を見なおしてみると売上が上がるかもしれませんね。
私のように、種類が多すぎて迷った結果何も買わない人がたくさんいると思いますので><
脳科学マーケティング100の心理技術には顧客の脳に訴える、すぐに使えて効果が出るマーケティング手法が100個載っています。
心理学を学びたいと思う人には物足りないかもしれませんが、すぐに使って売上を上げたいという人にはオススメの1冊です。
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