一言に介護食と言っても、私が介護の学校で習った調理法には大きく分けて3種類ありました。
それは、
①刻み食
②ペースト食
③ミキサー食
ですが、実際に介護をしている方は経験があるかと思いますが、この3段階だけでは難しいところがあります。
それでも一応、介護の基本として知っておくべきだとは思いますので、まずは学校で習った調理法についてご説明します。
「刻み食」というのはその名の通り、食材を刻んで食べやすくした食事の事です。
まだ噛み砕く力があり、歯ごたえのある料理が食べたい人におすすめ。
例えばおしんこやサラダ、煮物など、包丁で細かくみじん切りにしたり、フードプロセッサーを使用して刻んだりして、歯ごたえを残します。
お肉や魚についても刻む事はできますが、お肉はひき肉料理が増えていくでしょうし、お魚の場合は骨を抜いてほぐせばいいので、わざわざ包丁を使う事は少なくなっていくでしょう。
これはペースト状にした食事の事です。
例えばカボチャやお芋など、すりこぎ棒や麺棒で簡単に潰すことができますね。
ですが、葉物やお肉・お魚はすり鉢を使用しながらペースト状にしていきます。
この時、似たような味付けのものであっても、混ぜてしまわないようにしましょう。
特に食べる方が認知症の場合、「どうせ分からないだろうから」と混ぜてしまう方がいらっしゃいますが、食べ物の味の違いが食欲につながる事と、食事を楽しんで頂く事を考え、別々にペースト状にしていきます。
毎回何種類ものおかずをペースト状にするのは大変なので、時間のある時にたくさん作っておいて、小分け・冷凍しておくと便利です。
電子レンジで温めなおすだけで美味しく頂けますよ。
水分を多く加え、ジューサーミキサーでジュース状にします。
学校で習った時はゼラチンを使用して、ゼリーのように固めましたが、実際には冷たく固めた料理より、多少温かい料理の方が美味しいもの。
温めなおしてスープにするのもいいですし、トロミアップ(粉末のトロミを付ける食材)を加えて、お好みの固さに調整するのもお勧めです。
トロミアップは無味無臭で、ゼラチンとは違って温かい物にも使用できます。
ゼラチンだと温めると溶けてしまうのですが、これはおすすめ。
たくさん入れればゼリー状になるので、温かい物を温かいまま、好みの固さに調整して食べられますよ。
それでも、この3段階だけで考えると難しい事もありますので、次回に細かくパターン化していきたいと思います。
それではまた。
つづく>>
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