喪服に限った事ではありませんが、ジェンダーレス(心と体の性別が一致しない)の場合、ご自分の性はご自分で決めるようにしましょう。
目を背けていても、いつかは性の問題に向き合わないといけないもの。
そして、ご自分の本来の性別を自覚した上で、どのような喪服が相応しいか考えるといいでしょう。
そんな風に言ってしまうと、今でも様々なご意見があるでしょうけれど、ご自分で心の性別を自覚する事は大切な事。
その上で、形だけでも違う性別を選ぶのか、心にマッチした性別を選ぶのか、判断する事がベスト。
もちろん、一番大切なのは故人とそのご家族ですが、肉体的に男性の方が女性の喪服を着たり、肉体的に女性の方が男性の喪服を着る事はマナー違反に該当しません。
なぜなら、前例が少ないからです。
今は医学的・社会的に様々な意見が飛び交い、「マナー」の概念が明確なものだとは言えないということになります。
ジェンダーレスについては、失礼か否かは主観的な意見や、数少ない前例を参考にしたお話になってしまうでしょう。
礼儀作法の先生方についても、意見は分かれてしまうもの。
今の時代では(何年か先には変わっていきます)、故人とご家族を驚かせることが無いようにご配慮すればいいでしょう。
ですので、故人やそのご家族があなたの事をジェンダーレスとして理解して下さっているのなら、どちらの性の服装をお召しになっても問題はないと思います。
ただ、中には気性の激しい方もいらっしゃいますので、どのような方がお集まりになるかを考え、決めるといいですね。
ここまでは参列する場合についてお話しましたが、ジェンダーに悩む方の中には喪主を勤める方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、一層深刻に考えなければなりません。
故人のご家族であれば、参列者はある程度把握できるかと思います。
ですので、もしもご理解頂けない方が参列する場合、心にマッチした性別で喪服を選ぶ事が難しくなるかも知れません。
故人が安心して旅立つために、しっかり考えた上でご自分の判断で喪服を選びましょう。
もちろん、御兄弟や親戚、お友達に相談することも大切。
ですが、最終的に決めるのは自分だという事はお忘れなく。
状況は人によって違いますので、一番調和が取れるような判断ができるといいですね。
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喪服のマナー④ 子供の場合