暫く記事を作成できず、申し訳ありません。
今月の14日に実家の母が他界しまして、精神的に滅入っていたのもあるのですが、葬儀の準備でバタバタしていました。
父の時は、私の記憶では葬儀に160万円かかったと思っていたのですが、兄の記録では260万円かかっていたようで、今回は兄が互助会とネットを利用し、100万円以内に抑えていました。
父については、病院で待機していた葬儀社に全てお任せしたので、葬儀社のプランを選ぶだけで簡単に進めていく事ができました。
ただ、兄にとってはサクサクとプランを選んでいく事が許せなかったようで、まるで葬儀を金額でランク付けされているような気分になり、かなり不満だったそうです。
だから、今回は母のために互助会に入会し、自分で考えたかったみたいです。
では、兄がどのように進めていったかをご説明しますね。
<お坊さんの手配はネット検索しました>
大きな病院では、危篤状態の患者さんがいらっしゃると、葬儀社さんが裏口で待機している事が多く、まず、その葬儀社さんにお断りをしました。
それから、兄はすぐに互助会に電話をし、斎場の霊安室に母を移送しました。
斎場は、兄夫婦が互助会に入ったあとに見学していたそうで、「ほうさい殿」という所にしようと決めていたのだとか。
私の到着が遅かったもので、葬儀についてはほとんど兄とお嫁さんに任せました。
少人数の家族葬を選び、棺・料理等を決め、お坊さんや戒名だけは高額になるので、ネットで決めたそうです。
無宗教の兄は「戒名なんていらねえだろ!」とか、「お布施が高すぎなんだよ」とかブツブツ言いながら、最終的に辿り着いたサイトはお坊さん便でした。
選んだのは浄土真宗のお坊さんで、お通夜・告別式・初七日までを2日間お願いする事にし、料金は戒名込みで10万円(2019年4月現在)だったそうです。
父の時は戒名と読経で50万円くらいかかりましたよ。
兄はあまりの安さに、そのサイトが詐欺じゃないかと疑ってしまったようですが、口コミを読んだり直接確認をして、お坊さん便でお願いをしてみました。
実際に来てくださったお坊さん、素晴らしかったですよ。
戒名についても、母の事をちゃんと考えて付けて下さったものと思います。
心が温まるような素敵な戒名を頂きました。
お経についてはよく分かりませんが、途中、歌みたいなお経になり、お坊さんの声がとてもいい声でビックリしました。
兄も「あのお坊さん、歌うまいなあ」なんて言っていました。
私は何よりも、戒名について満足しています。
姉や父の戒名は違うお寺でお願いしたのですが、お坊さんが慣れてしまっているような、機械的に考えられた感じがする戒名だったので、「こういうものなんだな」と思っていました。
ですが、母の戒名に母の名前から一文字、お坊さんが考えた漢字を一文字加えられたのですが、その二文字の意味が感動でした。
お坊さん便
なので、全てのお坊さんが素晴らしいのかどうかは分かりませんが、私たちは「ここに頼んで良かった」と思っています。
<互助会で手配してもらった料理が絶品>
お料理の写真をご紹介したかったのですが、法宴料理なので写真を撮る事が非常識に思え、写真撮影はしませんでした。
なので、ほうさい殿のサイトから写真をお借りしました。
お通夜の席で、私はこれまで料理を期待したことがなかったのですが、ほうさい殿の料理は美味しかったです。
お寿司も良かったけれど、特に煮物が美味しいと思いました。
美しい色合いで、盛り付けもきれいでしたよ。
翌日の告別式の後、火葬場でもお食事をしました。
お料理の写真は見つかりませんでしたが、ここのお料理も良かったです。
火葬場は神奈川県横浜市の戸塚斎場。
スタッフの方と少々お話してみると、元ホテルマンのスタッフもいらっしゃるようで、料理にはかなり力を入れているそうです。
お刺身とかはもちろん冷たいままなのですが、他の料理は温かく、料理も美味しかったです。
戸塚斎場では火を使う事ができないそうで、お弁当箱の紐を引くと温かくなる仕組みになっているようです。
その温め直しも計算し、ちょうどいい状態で全ての料理が温まるように、かつ、食中毒の危険性がないように、何度も何度も試作品を作って研究したのだそうです。
火葬場もすごいですね。
<お経はカセットテープ?>
火葬場のスタッフさんとお話していたら、以前、お坊さんを呼ばないでカセットテープを使用した方もいらっしゃったそうです。
カセットテープにはお経の音声が入っていて、1万円程度で購入したものらしく、その音声を流しながらお焼香をしたのだとか。
それだったら、お経なんてなくてもいいんじゃないかな?なんて思うのですが、考え方は人それぞれ。
お葬式代は高額なものですからね。
カセットテープを使用したという事は、CD化する前のお話なのでしょう。
恐らく、カセットテープが主流の時代は、まだお布施の一律定額サービスが無かった時代。
どんなに安く見積もっても、大きな金額なのは確か。
今なら、お坊さんを呼ばない葬儀というのも可能ですけどね。
まだスマートフォンがなく、PCが高額な時代。
インターネット検索なんて事は出来なかったのでしょうから、過去にはそんな葬儀もあったのでしょう。
<逝去から火葬まで1週間保管しました>
昔だったら亡くなった当日や翌日に通夜、その翌日に火葬するという早さなのでしょうけれど、今回、母が亡くなったのが日曜日だったので、参列者の皆さんのご都合を考えて土日に葬儀をしました。
なので、母の遺体は1週間保管して頂きました。
お通夜の当日、母の肌はきれいでしたよ。
まるで眠っているようで、生き生きした肌でした。
どうやって保管しているんでしょうね。
時間がある時にちょこちょこ母に話しかけ、いつもの会話をしている気分。
ですが、火葬した時に現実を目の当たりにし、「ああ、お母さんは・・・」と、そこで初めて母の死を感じました。
頭では分かっていても、ずっと眠っているように思っていたのでしょうね。
<お焼香のやり方>
ほうさい殿では、葬儀の前にスタッフの方がお焼香の仕方を説明して下さいました。
親族同士の挨拶(礼)は不要だそうです。
席を立ったら参列者に礼をするように言われました。
お坊さんにも礼をしないでいいそうです。
多分、それらは、参列者が多い時に時間的な関係で省略されるところなのだと思います。
参列者は少なかったんですけどね。
そして、祭壇の手前まで歩いて行き、合掌はせずに一礼。
続いてお焼香でした。
うちの実家は浄土真宗なので、お焼香は抹香を1回つまむだけ。
おでこの高さまで押し上げることはしないで、抹香をつまんだら、すぐに香炉にパラパラと落とすようです。
香炉に抹香を落としたら祭壇に向かって合掌。
1歩後ろに下がり、祭壇に向かって一礼。
参列者に一礼。
席に戻る。
という感じでした。
また、合掌する時のお数珠の持ち方が他の宗教と違うそうです。
通常は下の絵のように片手にお数珠をかけて、もう片方の手を添える感じになっていると思うのですが、
浄土真宗の場合は両手をお数珠に通して合掌するのだそうです。
皆さん、スタッフの方の説明を一生懸命に聴いていましたよ。
誰かが教えてくれないと、ずっと知らないままですもんね。
<当日のお香典返し>
昔は「葬式まんじゅう」というのが普通でしたが、今は数多い選択肢があるもので、今回は洋菓子とふりかけ、ハンカチのセットにして頂きました。
玄関で撮影したので照明が暗いのですが、こんな感じでした。
これも兄が選び、ほうさい殿の方で準備して頂きました。
まだふりかけやワカメは食べていませんが、お菓子は美味しかったですよ。
<葬儀の総額は?>
兄がお葬式代を100万円以内に収めると言っていたのですが、その理由は「母の死を商売材料にして欲しくない」といった思いがあるのでしょう。
お葬式では、様々な場面で高額な価格設定がされているもので、父の葬儀の時は葬儀社さんに言われるがままにオプションを付けていき、お高いお葬式となってしまいました。
私は友人の両親が亡くなった時のケースを聞いていたので、「まあ、これが普通なんだろう!」と思っていたのですが、兄は、お坊さんに30万円ものお布施を包んだ事が納得いかなかったようです。
その時のお坊さんも感じのいい方だったのですが、お金のことになると「こんなに高い理由が分からない」のだそうです。
そんな父のお葬式を経験したため、母の時は身内だけの小さなお葬式にしました。
それで、結果的にいくらくらいになったかと言うと・・・。
↑ 互助会の入会金は259,200円でした。
母が亡くなるずっと前に、兄夫婦が入会していたそうです。
雨か何かで濡れたのか、文字が結構滲んでいます。
↑ 葬儀代は412,499円です。
ここには式場代・火葬代等、諸々入っています。
↑ お手配代が96,778円。
よく覚えていないけれど、通夜ぶるまいとか車代とかかな?
葬儀場から火葬場まで車で移動しましたから。
↑ 御返礼品なので、お香典をお預かりした時にお渡しする「お返し」ですね。
↑ お花代です。
互助会の割引がありました。
私が出した分も含まれているので、お花2つ分の代金だったと思います。
割引が無いとお花代も高額で、15000円+消費税というのが一番安かったのだと記憶しています。
これらを合計すると、
259,200+412,449+96,778+58,104+19,440=845,971円
と、領収書があるものだけ合計すると845,971円になりました。
あとは領収書のないお布施ですね。お布施は10万と聴いていたのですが、正確には9万円(通夜読経・告別式読経・戒名込み)だったそうです。
交通費が別なのかな?
なので、9万円足してみると、
合計935,971円
になりました。
何とか100万円以内で出来ましたよ。
このうち、約半分をお香典でお支払い出来ました。
因みに、遺産を計算する場合に、これらのお葬式代が控除になります。
互助会の入会金については確認してみますが、今回、入会金以外の費用は控除になります。
お坊さんへのお布施については領収書がないのですが、日付と金額をメモしておけばいいのだそうです。
また、お布施については葬儀のみ控除になり、初七日や四十九日などは控除されないようです。
もちろん、もっと切り詰めようとすればできるのですが、兄にとって「高額な意味が分からない」という物をカットしていくと、このような金額になりました。
盛大なお葬式をする方もいらっしゃるでしょうし、家庭の事情があったり、そこのご家庭の価値観などにより、読経なしで火葬だけ
どのようなお葬式にするかは、人それぞれ。
大切なのは、故人を大切に見送る事なのだと思います。
以上、我が家のお葬式についてのお話でした。
この後、遺産についてのお話に続きます。
まだまだ時間がかかりそうですが、全て終わったらお話しますね。
家族で揉める事はありませんが、とにかく書類を揃えるのが大変です。
つづく
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