お墓を作らずに、海などに遺骨を撒くことを「散骨」と呼びますが、その「散骨」はどのように行われているのでしょうか?
街で「散骨」について聞いてみると、様々な意見がありました。
お墓に閉じこもるより自由な気がする。(女性)
私は散骨してもらいたいなと思います。(50代女性)
と、「散骨」についてはいい意見が多かったようですよ。
今、希望者が増えているという「散骨」。
楽天リサーチで「ご自分の遺骨をどうしたいですか?」とアンケートを取った結果、以下のようなご意見が多くありました。
写真の通りなのですが、海外の方が読んで下さったときに写真だと翻訳機能が使えないので、重複しますが書き出しておきますね。
<希望する埋葬方法>
男性の場合
1位…先祖代々のお墓(36.3%)
2位…新しく用意するお墓(14.0%)
3位…散骨(11.2%)
女性の場合
1位…先祖代々のお墓(22.4%)
2位…散骨(22.0%)
3位…永代供養墓(14.0%)
アンケートの結果、「散骨」を希望する方は男性が11.3%、女性は22.0%(男性の約2倍)と、かなり高いことが分かります。
特に女性については、1位がとの差がわずか0.4%しかありません。
では、その散骨は、どこでどのように行われているのでしょうか?
zip!スタッフさんが訪ねたのは、終活カウンセラー協会の武藤頼胡代表理事さん。
武藤さん>(お墓は)維持管理していくので、費用が毎年かかります。
少子高齢化ということで、「子供たちに負担をかけたくない」という方が増えてきていて、散骨を希望される方が年々増えています。
では、具体的にどんな散骨方法があるのでしょうか?
<① 海に散骨する>
これは、火葬後の遺骨を粉にして海に撒く、もっとも一般的な散骨方法です。
「海が好き」「大海原を漂いながら自然にかえりたい」という方が希望するそうです。
<街の意見>
一か所にとどまるんじゃなくて、いろんな所に流れて地球と一つになっちゃうのがいい。(50代女性)
海の「散骨」は、小型飛行機やヘリコプターを利用して空から散骨することもできます。
<② 陸に散骨する>
陸に散骨する場合はどこでもいいわけではなく、散骨が許可された山や無人島などの陸地に骨を撒く方法です。
<③空に散骨する>
写真は「バルーン葬」と呼ばれる散骨方法です。
風船に遺骨の粉末を入れて、空に飛ばします。
上昇した風船はおよそ2時間で高度35km付近の成層圏に達して破裂。
遺骨は大空を漂うといいます。
<宇宙に散骨する>
「宇宙へ行ってみたい」という夢を叶えてくれるのが、この「宇宙葬」。
遺骨を入れた専用カプセルをロケットに内蔵し、宇宙へ!
残された遺族は、星空を眺めるたびに亡くなった人を思い出すことができるといいます。
希望に合わせて様々な散骨方法が出てきている一方で、注意すべき点もあります。
武藤さん>特に「散骨」についての法律はないんですが、土地でしたら、必ず誰かの所有なので、許可なく散骨はできません。
海でしたら、(漁業関係者などに)迷惑をかけるような散骨をしてはいけません。
また、自治体によっては条例で「散骨」を禁止しているところもあるため、葬儀社を通して行った方がトラブルを避けることができます。
様々な方法がありますが、散骨後に手元に遺骨が残らず後悔したという意見もありますので、「遺骨のすべてを散骨するのか」などについても、ご家族でよく話し合った方がいいとのことです。
お骨用の小さなカプセルなどもありますので、ほんの少しだけ手元に残すという事も可能です。
「散骨」は海のイメージがありましたが、今は宇宙にまでも散骨できてしまうんですね。
また、散骨希望者が多い事にも驚きました。
「散骨」についてはあとで後悔することがないように、ご家族で十分に話し合って決めていきましょう。
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