突然の病気や事故でご家族がお亡くなりになる事もあるでしょう。
そのような場合はそんな余裕は無いでしょうけれど、ある程度の時間が与えられているのなら、辛いでしょうが準備をはじめましょう。
もしも状況が変わってご家族がお元気になるのなら、それはそれでいい事でしょうし、「縁起でもない」と思っても、準備しておく事をおすすめします。
医師から「心の準備をしておいて下さい」「この2~3日が峠です」などと言われた場合、「心の準備」だけではなく、「お金と連絡先」の準備も必要なのです。
<亡くなった瞬間から銀行口座は凍結する>
まず、よく聞かれるのがお葬式代についてですが、危篤状態のご家族が、ご自分でお葬式代を準備している場合がよくあります。
ですが、医師の「ご臨終です」という言葉と同時に、故人の銀行口座は全て凍結してしまい、どんな理由があっても1円も下ろせなくなってしまうのです。
たとえ生前にキャッシュカードの暗証番号を教えてもらっていたとしても、一切使えなくなります。
そして、遺産相続が法的に認められるまで、全く手を付けられません。
法的に認められるまでどれくらいの時間がかかるかと言うと、1年2年かかる例がほとんど。
特に多い例は、それが御主人名義の口座で、奥様が貯金を共有していた場合に、生活費すら下ろせなくなってしまうといったケース。
奥様がご自身の名義で口座を作っていらっしゃれば、ご主人が突然お亡くなりになった場合でも、その貯金で何とかなるかもしれません。
ですが、貯金のほとんどがご主人名義である場合は、お葬式代の問題だけではなくなってしまうのです。
光熱費についても、自動引き落としの場合は引き落としはストップし、直接請求書が届くようになり、しかも、ご主人名義の口座が凍結しているために光熱費も払えなくなるのです。
そのような事がないように、事前に準備をしておきましょう。
<お葬式の費用を検討する>
また、お葬式代については、一般的にどれほど抑えても150万円以上かかると言われていますので、簡単に準備できる金額ではありません。
そのために、事前に安い葬儀社を探しておくことも大切ですね。
このホームページにも、低料金のプランを用意している葬儀社についてご紹介していきますが、良かったらサイドバーにある葬儀社をご覧ください。
もしもお葬式代の準備ができない場合でも、いくつかの費用がありますので、ご参考にどうぞ。
小さなお葬式(お迎え・ご安置・火葬のみで、通夜・告別式・初七日なし)の低料金のお葬式プランなら、140,000からお葬式ができますし、分割払いも可能です。
<年金・健康保険から支払われる費用>
まず、国民健康保険から5万円の葬祭費用が受けられます。
また、年金の未支給分から2カ月分支給されることになっていますので、これらをお葬式にあてましょう。
受け取りまでに時間がかかるようで、お葬式の前に支給されるわけではありませんが、両方合わせて20万円以上にはなりそうです。
また、社会福祉協議会にて「生活福祉資金」を借りる事も可能です。
「生活福祉資金」を受けるためには、光熱費・家賃・住宅ローン等、過去に遡って(大体半年間)に滞納が無い事が条件になり、所得制限もありますので、全ての人が借りられるわけではありません。
「生活福祉資金」も時間がかかりますので、早めに社会福祉協議会まで相談に行きましょう。
時間のない場合は、まず電話だけでもしておくと、その後の流が見えてくるでしょう。
生活保護受給者さんの場合は、「扶養義務者又はその他の同居の親族の申請」によって「葬祭扶助」を受ける事ができます。
貯金がある場合にはその貯金を差し引いた金額になりますので、役所に確認しておきましょう。
<お話ができるうちに親族との面会を促す>
昏睡状態になるとお話ができなくなってしまいます。
もしかしたら、どなたかに言い残したい言葉があるかも知れませんので、ご親族に連絡をしましょう。
その際、あまりに多くの人たちが訪れると、ご自身の死期が近づいている事を覚られてしまいますので、本当に少ない人数に絞り込む事が大切。
また、普段会わないようなご家族が突然お見舞いに行くと、同じように死期を意識されてしまいます。
久し振りの方を呼ぶ時は事前にご本人にお話しておき、勘付かれないようにしておきましょう。
<連絡先の準備>
連絡先は、大きく分けると以下のようになります。
・家族・親戚
・仲のいい友達
・学校関係
・仕事関係
・趣味・スポーツ関係
・その他付き合いのある人
密葬の場合は、お葬式プランにより人数制限がありますので、家族と親族、本当に仲のいい友人や上司に訃報を入れます。
その際、訃報を受けた方が、他の親族・友人に連絡を取る場合がありますので、密葬により人数制限がある事を伝えなければ、多くの方に葬儀の日時を知らされてしまいます。
密葬の場合は、葬儀が終わるまで訃報を伏せておくようにお願いしておきましょう。
プラン変更による追加料金が加算されるかも知れません。
そして、密葬の場合や「小さなお葬式」の場合、連絡を入れていなかった方には後日連絡をしましょう。
その際、密葬等にて葬儀は終えている事もお伝えし、ご希望の方は「お線香だけでもあげさせて下さい」とご自分からおっしゃるので、ご都合をお聞きし、故人の自宅(遺骨・位牌がご安置されている所)でお線香をあげて頂きましょう。
また、お線香やお焼香は仏教の仕方なので、神道・キリスト教など、他の宗教ではお線香をあげることはありません。
その際は、宗教の違いでお線香が無い事や、お葬式の仕方が違う事、お葬式後には何も行わない事などをご説明し、納得して頂きましょう。
業者にハガキを印刷して頂く方法もありますので、すべて電話で対応しなくても大丈夫です。
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🌼「心の準備を」と医師から言われてからやるべき事