【常盤堂 雷おこし本舗】さんが再建のためにした事は、以下の2つ。
①事業縮小
②商品の改善
再建のテーマは「浅草土産への原点回帰」。
「雷おこしは東京土産だから、地方で売る必要はないだろうっていう事で、地方営業所を閉鎖したり、3つあった工場を2つ閉鎖して1つにしたり。
雷おこしは浅草土産でいい。
浅草に来た時の思い出として持って帰って頂くことにしました」
事業縮小については人件費を大幅に削減するため、リストラを意味するものでもありました。
三代目にとっては、苦渋の選択だったに違いありません。
特に、大学を卒業したばかりの頃に工場勤務だったため、まだ仕事に慣れていなかった当時の次期社長にとっては、お世話になった方が多かった事でしょう。
たくさんの従業員の顔が思い浮かんだに違いない。
ですが、75億の借金を何とかしなければいけない。
また、ブランド力を取り戻さなければ再建などあり得なかったはず。
「事業縮小は事業拡大よりも難しい」と言われていますが、三代目は思い切って事業縮小をしていきました。
全国にあった約50店舗のお店を閉鎖し、浅草の店舗のみにしたのです。
商品の改善についてはお客様の意見を伺い、雷おこしが「硬い」という意見が多かったため、食べやすい商品にしようと試行錯誤を繰り返していました。
ですが、商品開発についても簡単にはいきません。
先代と共に何十年も働いてきた職人さんたちと、毎日喧嘩をしていたとの事。
職人さんたちには「これが雷おこしだ!」という、本物一本で通そうとするポリシーがあり、三代目の久米一さんには「時代が求めている商品を開発すべき」というポリシーがあり、常に激しくぶつかり合っていたようです。
その結果、どうしても納得できない職人さんたちは辞めていき、久米一さんと再建を目指す人たちが残りました。
昭和の雷おこしは硬く、その歯ごたえさえも人気がありましたが、昭和の終わりに差し掛かると「硬くて食べられない」という声が多くなり、久米一さんは雷おこしの美味しさをそのままに、食べやすい雷おこしを追求していきました。
「多額の借金を抱えて私は引き継いだんです。
でも、絶対に潰しちゃいけない。
私が作った会社じゃないですから、ご先祖様の会社ですから、絶対に潰しちゃいけないって必死でした」
そうしてできあがった、やわらかい雷おこしの売れ行きも好調で、お店は人気を取り戻しました。
事業縮小と柔らかい雷おこしのおかげで、20年前に75億円あった借金は33億円にまで減少したのです。
お店を継ぐことになっている四代目次期社長は、久米一さんの長男雷太さん。
久米一さんは雷太さんの事を思い、
「もう一歩もう一歩踏ん張り返して、長男坊に継がせたいね」
とおっしゃっていました。
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