今回は、10月21日にテレビ朝日で放送された「ニッポンの仕事人 週間リーダー列伝」より、200年続く浅草雷おこしの老舗【常盤堂 雷おこし本舗】さんについて、番組の内容をご紹介します。
20年前に現在の社長が75億円の借金と共に受け継いだ商売。
現在は42億円を返済し、あと33億円ほど残していますが、売上は順調らしいですよ。
庶民の私からすると33億円でも生きる希望を失ってしまいそうですが、現在3代目社長でいらっしゃる穂刈久米一さんと、息子さんの雷太さんの発想の転換により、売上は右肩上がりに上昇中。
ちょっと長くなりますので、記事を3ページくらいに分けてご紹介します。
三代目社長穂刈久米一さんが36歳の時、父親であり二代目であられる幸雄さんから、突然借金がある事を告げられました。
それは、幸雄さんが病気で余命半年を医師から宣告されたために、後継ぎであられる久米一さんに明かさなければならなかった事実。
「いずれ社長になるのであれば、早急に覚悟を決めた方がいい」
とおっしゃる先代。
そして借金の事を告げたあと、
「頑張れ、久米一!」
と、全国の店舗も工場も借金も全て受け継ぐ事になりました。
それまでは借金の事など全く知らず、商売はうまくいっているものだと思っていた久米一さんは、店を閉める事など全く考えていなく、「どうやって返済していこうか」と悩むばかり。
その後、先代の他界と同時に大きな借金が久米一さんにのしかかってきたそうです。
その借金の理由は、バブル期に先代が店を大きく広げ過ぎた事。
北は北海道から南は福岡まで、工場、営業所、店舗がたくさんありました。
それがこの会社をどのような状況に追い込んでいたかと言うと、
人件費>従業員400人で毎月8000万円の給与資金
維持費>店舗・営業所・工場の多額な維持費
ブランド>全国展開したがためにブランド力低下
さらに硬い食感が時代に合わなくなり、90年代に入り売り上げが下降していったため、借金は返済されるどころか増えていく一方となっていました。
三代目が相続放棄をしなかった理由
取材をしていたTOKIOの城島茂リーダーが、
「相続放棄は考えなかったんですか?」
とお聞きすると、久米一さんは
「全く考えていなかったです」
と話していました。
それは、久米一さんが小さな頃から「お前がここと継ぐんだぞ」と、創始者であられるお祖父様や父であられる二代目から言われ、育ってきたからというお話です。
どんな状況であっても、ご自分が【雷おこし本舗】の継承者なのだと、子供の頃から決心していての事業継承。
相続放棄も閉店も考えてはいませんでした。
後を継ぐのであれば、この道で生きていく以外に選択肢はありません。
穂刈久米一さんにとって、放棄という選択肢が無かった事が逃げ道を封鎖し、「事業再建」への原動力を生み出していったのでしょう。
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