お焼香には「立礼焼香」「座礼焼香」「回し焼香」があります。
それぞれご説明すると、以下のようになります。
小さなお葬式
立礼焼香
この作法は、お焼香の中で一番多い方法だと思います。
葬儀には椅子座席を用いられることが多く、順番が回って来たら椅子から立ち、祭壇まで歩いて行き、お焼香をする作法です。
<参列者/一般>葬儀におけるお焼香の作法(やり方)【小さなお葬式 公式】
座礼焼香
会場では、畳の上に座布団が敷いてある事が多く、正座をしてお焼香をします。
立礼焼香と同じく、祭壇まで進み、お焼香をする作法になります。
座礼焼香の作法(やり方)・マナー【小さなお葬式 公式】
回し焼香
会場が狭く、祭壇まで歩いて行くのが困難な場合に、回し焼香を行う事があります。
また、正座の状態から即座に立ち上がるのが難しい事から、和室でのお焼香では回し焼香になる事があります。
座席から立ち上がらず、焼香炉を個々人の座席に回していき、その場でお焼香をする作法になります。
回し焼香の作法(やり方)・マナー【小さなお葬式 公式】
会場が椅子座席の場合には「立礼焼香」を行う事が多くなります。
最近では高齢者への配慮から椅子座席にする葬儀が多く、そうなると「立礼焼香」か「回し焼香」のどちらかになります。
「回し焼香」は本来、会場が狭くて異動するのが大変な場合に、座席でお焼香をするものなのですが、参列者の多くが高齢者の場合、会場の広さに関係なく、椅子座席で回し焼香をする事もあります。
また、同じ会場であっても、しっかりと歩ける方は立礼焼香に、歩くことが大変な方は座席でお焼香をするといった事も可能です。
上にお借りした動画は、全て参列者向けの動画になっていますので、喪主・ご親族の動画については、この下の「お焼香の仕方」をご覧ください。
ここから、具体的に立礼焼香の仕方をご説明します。
座礼焼香・回し焼香については上の動画を参考にして下さい。
宗派によって多少作法が異なる場合がありますが、最後に宗派別にご説明いたしますので、ここでは基本的なやり方をご案内します。
また、特に喪主を努める方など、葬儀のお立場により違いますので、「喪主」「ご親族」「参列者」の3つに分けてご説明します。
<喪主>
喪主は一番最初にお焼香をします。
①席を立ち、一歩前へ進み僧侶に一礼します。
②参列者に向かって一礼します。
③遺族に向かって一礼します。
④焼香台の1歩手前まで歩き、遺影や位牌を見て一礼(または合掌)します。
⑤宗派ごとの作法に従って抹香をつまみ、目の高さまで上げ、再び下に下ろし高炉の中に落とします。(1~3回。宗派により回数が異なります)
⑥数珠を手にかけ、合掌します。
⑦一歩後ろに下がり、祭壇に向かって一礼します。
⑧参列者に向かって一礼、遺族に向かって一礼し、席に戻ります。
(焼香台の横に移動する事もあります)
<喪主の方>葬儀におけるお焼香の作法(やり方)【小さなお葬式 公式】
<ご親族>
① 祭壇(仏壇)に進み遺族に一礼をする。
② 参列者に一礼する。
③ 焼香台の一歩手前まで歩き、遺影や祭壇を見て一礼(または合掌)。
④ 宗派ごとの作法に従って抹香をつまみ、目の高さまで上げ、再び下に下ろし高炉の中に落とします。(1~3回。宗派により回数が異なります)
⑤ 数珠を手にかけ、合掌します。
⑥遺影の方を向いたまま2~3歩下がり、遺族に一礼します。
⑦ 参列者に一礼します。
<親族の方>葬儀におけるお焼香の作法(やり方)【小さなお葬式 公式】
<参列者>
① 焼香の順番が来たら、祭壇(仏壇)に進み遺族に一礼をします。
③ 焼香台の一歩手前まで歩き、遺影や祭壇を見て一礼(または合掌)。
④ 宗派ごとの作法に従って抹香をつまみ、目の高さまで上げ、再び下に下ろし高炉の中に落とします。(1~3回。宗派により回数が異なります)
⑤ 数珠を手にかけ、合掌し一礼します。
⑥遺影の方を向いたまま2~3歩下がり、遺族に一礼し席に戻ります。
※お焼香の順番はスタッフが誘導して下さいますので、それまで席で待っていましょう。
<参列者/一般>葬儀におけるお焼香の作法(やり方)【小さなお葬式 公式】
宗派ごとの作法の違いとしては、抹香をつまみ・おしいだき・香炉に落とすという基本的な作法を何回するかという事と、お数珠の掛け方の違いが挙げられます。
これらは、絶対にルールを守らなければ失礼にあたるというような作法ではなく、できれば故人の宗派に合わせた方が丁寧な作法だと言えます。
また、ご自身の信仰している宗教がある場合には、その宗教の作法に従っても問題はありません。
では、各宗派による作法の違いを表にしてみますね。
3回
左手に掛けて右手を添える。
<真言宗>葬儀におけるお焼香の作法(やり方)【小さなお葬式 公式】
1回(または3回)
日蓮宗の中でも様々な宗派に分かれているため、作法も異なります。
長い数珠の輪を一ひねりして左右の中指に掛けます。または、二重に重ねて左手に掛け右手を添えます。
数珠を中央で一ひねりし、右手の中指に2本の房の方を、左手の中指に3本の房の方を掛けます。
お数珠を二重に重ね左手に掛け、右手を添える方法。
<日蓮宗>葬儀の際の数珠の持ち方【小さなお葬式 公式】
3回(または1回)
日蓮宗の中指に掛ける作法と同じ。
1回(抹香をおしいただかなくても良い)
大きなお数珠の輪を一ひねりして二重に重ね、左手に掛けて右手を添えます。
長いお数珠の輪を一ひねりして左手に掛け、右手を添えます。
1回(おしいただかない)
左手にお数珠をかけ、そのお数珠の輪の中に右手を入れて合掌します。(両手が輪の中に入っている状態)
<浄土真宗本願寺派>葬儀の際の数珠の持ち方【小さなお葬式 公式】
2回(1回目はおしいただき、2回目はおしいただかない)
お数珠を左手に掛け、右手を添えて合掌します。
回数の定めは特になし
お数珠を二重に重ね親指に掛けます。
回数や作法の定めは特になし。押し頂くかどうかも自由。
左手に掛けて右手を添えるように合掌。
このように、宗派によって作法が異なります。
ですが、参列者の方がご自身の宗派の作法で行っても失礼にはあたらないので、違っていても大丈夫です。
もしも事前にご僧侶やスタッフからご説明があった場合は、その内容に合わせてお焼香を行いましょう。
<参考サイト>
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【メモリアルセレモニー】お焼香の仕方・献花の仕方