【週刊リーダー列伝】10分カット「QBハウス」のビジネス戦略

「ニッポンの仕事人 週刊リーダー列伝」(2018年5月19日放送)より、まとめてみました。北野泰男社長が語るビジネスモデルは、無駄がなく計算しつくされたものでした。



 

10分カットでお馴染みのQBカット

北野社長の改革とは

 

TOKIO城島リーダーによる取材でお馴染みの「ニッポンの仕事人 週刊リーダー列伝」では、城島リーダーがQBハウスさんの北野泰男社長に直接取材をしていらっしゃいました。

 

 

社長によると、1日多い日だと70人ぐらいのお客様を、1つの席でカットするのだそうです。

そんな事は本当に可能なのかと計算してみると、QBハウスさんは10分カットなので、1時間で最高6人までカットできますから、12時間もあれば1席で70人のカットが可能になります。

恐ろしい数ですね。




 

10分カットのために

QBハウスがしていること

 

① 棚とミラーの微妙な角度が決まっている

 

1人10分という早さにこだわるQBハウス。

実はこんな仕掛けがありました。

 

北野泰男社長>ここ(鏡と棚)の角度を139.68度という、スタイリストがいかに施術しやすいかという事で開発して付けています。

城島リーダー>その角度って何か(意味が)あるんですか?

 

鏡と棚の間には139.68度というこだわりの角度が・・・。これに 何の意味があるかというと、

 

 

女性スタッフに注目!右手を棚に別のハサミに持ち替えています。

実は、カットの時間を1秒でも縮めるため、棚に角度を付けて物を取りやすいようにしていたんです。

 

この角度にたどり着くまで、3年間かけて試行錯誤を繰り返してきたのだとか。

 

北野社長>一々道具を取りに行くのが、これも時間の無駄なんですね。全てが効率よく・・・。

城島リーダー>は~・・・、時短ですね。

安くて早いって聞きますと、技術はどうなんだろうな?って思うんですけど、どうなんでしょうか?

北野社長>この数年はですね、技術の方もかなり力を入れてやっております。

 

② 技術面へのこだわり

 

QBハウスで高い技術を持つ女性スタッフが披露したのは、くしを使わずに直接ハサミをあてる「直バサミ」と呼ばれるテクニックでした。

 

ヘアカット世界チャンピオンも「直バサミ」↓

 

城島リーダーが以前取材した、ヘアカット世界チャンピオンの田中トシオさん(ヘアサロン髪ing)も、この「直バサミ」を駆使していました。

 

 

QBハウスでは、くしを当ててから切るよりも時間が短縮できる「直バサミ」を、スタッフがマスターしているのです。

 

③ 髪くずの処理が早い

さらに掃除機のノズルが・・・

 

城島リーダー>これ掃除機の音じゃないですか?!

 

 

シャンプーの代わりに「エアウォッシャー」という、頭に残った髪の毛の切りくずを吸い取る掃除機を使用します。

 

 

カットを終えると、今度はカットした髪の毛を棚の下に集め、一瞬で髪の毛は(棚の下の)穴に吸い込まれていきました。

棚の中にも、掃除機のような仕掛けがあったのです。

 

 

城島リーダー>下も掃除機みたいになっているんですか?

北野社長>はい、そうなんですよ。

 

 

棚の下の扉を開けると、そこにはQBハウス専用の掃除機がセットしてありました。

髪くずを吸い取るエアウォッシャーと、床の髪の毛を素早く吸い取る事でカットの時間だけではなく、お客様の待ち時間も短縮していたのです。

 

城島リーダー>10分勝負ですと肝ですね、最後。

北野社長>そうですね。




 

技術面へのこだわり
新人研修も充実

 

 

現在QBハウスが力を入れているのが、新人たちの研修スクール。

そして、研修を終えた新人たちには試練があるというのですが、なんと、それは北野社長のヘアカットをするという事なのだそうです。

 

 

しかし、プレッシャーのためか汗が止まらない新人さん。

 

QBカット北野社長

スタッフに対する思い

 

なぜ社長の髪を切るのか?

そこには、北野社長のスタッフに対するある思いがありました。

 

 

キュービーネット社長 北野泰男さん(48)。

大阪外国語大学を卒業後、日本債券信用銀行に入行。

 

 

しかし、3年後の1998年12月には「日債銀を一時国有化」という、事実上の経営破綻となりました。

 

北野社長>生活がけっこう不安定になった(社員の)方がいらっしゃったし、どんどん、どんどん、社員のモチベーションが下がっていったんですよね。

やっぱりその中で、会社っていうのは、働いている人たちが幸せじゃないと、存続する意味って無いんじゃないのかなっていうのを実感しまして・・・

 

 

その当時、銀行の取引先だったキュービーネットの役員から、「どんなに不景気でも髪は必ず伸びる。うちに来ないか?」と、声をかけられたそうです。

 

 

そして、2005年に35歳で日債銀を退社し、「キュービーネット」へ。

しかし当時のキュービーネットは、230店舗(2005年)から290店舗(2006年)に、翌年には337店舗(2007年)へと、ハイペースな出店で現場のスタッフが疲弊していました。

 

気付けば、離職率50%という異常事態。

当時の状況を知るスタッフは・・・

 

米良さん(15年勤務)>本当にひどくてですねえ、この出店ラッシュに耐え切れずに、「ふざけんな本社!」という形で、どんどん(社員が)辞めていきました。

 

 

その当時、経営手腕が認められ、北野さんは2009年に39歳で社長に就任。

「会社は社員を幸せにするためにある」という、銀行時代の思いを蘇らせ、疲弊した現場を立て直すため、店舗の拡大をストップしました。

同時に社内の士気を高めるため、ある秘策をはじめたのです。

それは・・・

 

 

ロジスカットスクール(2012年開設)

 

 

毎日8時間、半年間に渡り、講師からヘアカットの指導を受け、その間給料も貰えるという画期的な研修システムを立ち上げました。

 

現在、東京・大阪・名古屋の主要都市にスクールがあり、これまでの卒業生は300人以上になっています。

新人スタッフのほとんどが美容師・理容師の国家資格を取得し、現場に出たものの、様々な理由で挫折した人達だといいます。

 

そして、驚くべきは、3週間に1度、北野社長自ら新人スタッフの練習台になっているということ。

 

北野社長>色んな経験を積んだ方が、みんな乗り越えやすいじゃないですか、いろんな問題に直面しても。

これから試練があるけれど、「大丈夫だよ」と元気付けるという意味で。

 

北野社長の改革で、かつて50%だった離職率は、現在8%まで減っています。

 

 

QBハウスには定年退職制がない

 

そして、中にはこんなスタッフも・・・。

 

 

QBハウスで働いて20年のスタッフ平田さんは、現在77歳。

お若く見えますね。

 

実はQBハウスには定年退職制がないのです。

 

 

北野社長>やっぱり、年齢の近い人に切ってもらいたいというお客さんも多いんですね。

同じくらいの年齢の人が元気で、毎日髪の毛切ってるっていうと、元気付けられるんですね、お客さんも。

 

移動ヘアサロンカー(移動美容室)も活躍中

 

 

シニアのお客様が多いQBハウス。2010年から介護福祉施設や病院など、気軽に髪を切りに来られない人のために移動型店舗も開発。

 


世界のはたらく車「移動美容室車」

 

店舗は駅の近くが多く、通勤途中のお客様に対して10分というのは分かりますが、なぜかこの移動型店舗でも10分カットにこだわっているんだそうです。

 

駅近の店舗が多いQBハウス

 

移動ヘアサロンカーの中

 

移動ヘアサロンはカット10分2000円。

そして、必ず介護資格者を常駐しています。

 

この移動ヘアサロンカーで10分という時間にこだわる理由は、お客様の負担軽減のためなんだとか。

お客様は高齢者や病院の患者さんなので、ここでもQBハウスの時短テクニックが生かされているんですね。

 

 

QBハウスは社員の皆さんの幸せを考えながら、通勤途中のお客様が気軽に立ち寄る事ができるように、また、シニアのお客様の様々な思いや身体的負担の軽減に配慮し、素晴らしい美容院だという事を感じました。

 

短時間でありながらも技術面で高いものが求められ、社員の方にとっても、お客様にとっても、理想的な相乗効果があるようです。

何歳まででも働き続けて行けるというところも魅力的ですね。

 

「お客様第一主義」の会社が多くありますが、QBハウスでは社員もお客様も大切に考えています。

北野社長の改革は、QBハウスの運命を変えたと言っても過言ではないでしょう。

 

棚の角度など、様々なこだわりもビックリしましたね。

みなさんの職場でも、何らかの形でヒントになればと思います。

また、ハードな毎日でお忙しい皆さんに、何かのついでにでもお立ち寄り頂きたカットハウスです。

 

QBハウスホームページはこちら>

採用情報はこちら>

移動ヘアサロンカー(移動美容室)と訪問美容師はこちら>

 

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