🍚キャットフードのお話/食べていいもの・悪いものなどなど

このページでは、ネコの餌(エサ)や餌入れ(器)についてまとめていきます。

市販のキャットフードについてはドライフード・缶詰・レトルト・パウチパック・おやつ・ミルクなど色々ありますので、ついつい与えすぎてしまう事が多いようです。

猫ちゃんの喜ぶ顔が見てみたいかも知れませんが、健康管理に気を付けながら与えていきましょう。

まずはキャットフードからご説明しますね。




 

ネコが食べてはいけないもの 

 

タマネギ・長ネギなどのネギ類・ニラなど

猫の血液中の赤血球を破壊する成分が含まれているので、ネギ類やニラを与えてはいけません。

加熱しても毒が消えることはありません。

 

イカ

昔から「猫がイカを食べると腰を抜かす」と言いわれているので、ご存知の方は多いでしょう。

実は、ネコが生のイカを食べるとビタミンB1欠乏症を起こすんです。

フラフラして歩くことが困難になることもあるそうですよ。

スルメイカのような加工食品も、食べ過ぎると消化不良を起こします。

 

豚の生肉

人間が豚の生肉を食べてはいけないのということは、みなさんご存知の事と思います。

豚の生肉には「トキソプラズマ症」の原因である原虫:トキソプラズマの、オーシスト(卵のようなもの)が含まれていることがあるんです。

加熱すればオーシストは死滅するので問題ありませんが、なんだか気持ち悪いですね。

 

牛乳・乳製品

ネコの体質には乳製品が合いません。

それは、ネコの体には、牛乳に含まれる「乳糖」を分解するための「酵素」が少ないためです。

牛乳を飲むとお腹をこわすことがあります。

 

塩分

ネコはほとんど汗をかかないので、塩分はほんの少しあれば足りてしまいます。

ですので、人間と同じような味付けをしてしまうと健康を害してしまう恐れがあります。

 

香辛料

香辛料は胃を刺激して、ネコの感覚を麻痺させる恐れがあります。

香辛料は与えないようにしましょう。

 

【注意】

熱いもの・冷たいものは良くないので、かならず常温で与えましょう。

「猫舌」という言葉があるとおり、ネコは熱いものが苦手です。

また、冷たいものはお腹をこわしてしまうので、与えてはいけません。




 

赤ちゃんネコのミルクはネコ用ミルクで

 

「ネコが食べてはいけないもの」のコーナーと重複しますが、牛乳・乳製品はネコの体質に合わないので与えないように気を付けましょう。

 

これは赤ちゃんネコに限ったことではありません。

よく知らないで牛乳を与える方がいらっしゃいますが、お腹を壊してしまうことが多いんです。

 

おとなのネコでもお腹をこわすのに、たとえば弱った状態の赤ちゃんネコに牛乳を与えたりすると、お腹をこわして急激な脱水症状を起こし、命にかかわる事にもなりかねません。

 

ネコには乳糖を分解する酵素が少ないので、面倒でもネコ用ミルクを用意しましょう。

以前買ったときに原材料を見たことがありますが、その商品の場合は「ヤギの乳」でしたね。

 

 

ネコにヤギのミルクなんて、違和感を感じるのは私だけでしょうか??

赤ちゃんネコにミルクを与えるということは、おそらく親猫が育児放棄をしているか、捨て猫なのでしょう。

 

赤ちゃんネコは、まだお皿からミルクを飲むことがうまくできません。

できれば、ペットショップやホームセンターなどで、ペット用の哺乳びんを購入することをおすすめします。

 

なければ、一時的にですが、100円ショップで売っているおもちゃの注射器でもいいでしょう。

口の中に少しずつミルクを入れてあげると、ペチャペチャと飲み始めます。

 

ですが、注射器で与える時は窒息させる危険性があるので、人間の赤ちゃんのように仰向けに抱きかかえたりしないで(お腹を上にしない)、赤ちゃんネコがお母さんネコのお乳を飲むような体勢にさせて(お腹を下に)、ネコちゃんのペースに合わせてミルクを与えましょう。

 

ネコちゃんを人間のように抱きかかえないというのは、哺乳びんで与える時も同じで、かならずお腹を下にして与えるようにしましょう。

 

子猫のエサ(離乳食)

 

ネコの離乳食は、わりと早い段階からドライフードを与えることができます。

もちろん、そのまま与えるわけではありませんが、ドライフード・缶詰やレトルトパウチ・手作りフードに分けてご説明します。

 

ドライフードの場合

以前、目も開いていないような子猫を2匹拾ったことがあり、声も出ない状態だったので、半分あきらめながらも動物病院に連れて行ったことがありました。

その子猫たちは、背中に点滴をうってもらうと小さな声で鳴くようになり、ヨチヨチと診察台をハイハイしはじめました。

かわいかったなぁ~!!

 

その時にお医者さんから注射器とドライフードを貰って帰ったのですが、お医者さんは「治療費はいいですよ。かわいがってくださいね」と、タダで診てくれました。

いいお医者さんです。

 

「目も開いていないのに、ドライフードでもいいんですか?」と聞くと、水でふやかして注射器で少しずつ与えるように教えてもらいました。

エサや水の量は適当でしたが、ドライフードを小鉢に入れて、お水の量をお鍋で例えると「ひたひた」くらいとでも言えばいいでしょうか。

 

 

ドライフードがお水を吸うまでしばらく放置して、スプーンで潰して注射器で与えました。

病院でもらった注射器とはいっても、もちろん針は付いていません。

わりと太めの注射器でした。

 

まだまだ赤ちゃんネコでしたが、当時はネコ用ミルクなどその辺には売っていなかったので、ドライフードで頑張ってみました。

注射器で与えたのは3日間くらいだったと思いますが、その後は浅めのお皿に入れて与えました。

 

体中エサだらけになりながら、ムシャムシャ食べていましたよ。お皿が空っぽになると、決まって2匹でお皿の中で丸くなり、グッスリ眠っていました。

ちょっと歯が生えていれば、こんなふうにドライフードを与えることはできるでしょう。

 

缶詰・レトルトパウチの場合

缶詰やレトルトパウチの場合は、中身を取り出してつぶせば大丈夫です。

ちょっと大きくなれば、そのまま与えても大丈夫でしょう。

 

潰す場合は、やわらかいものならスプーンでもいいでしょうし、100円ショップに行くと小さなすり鉢があるので、それで潰してみるのもいいでしょう。

 

動きが活発になり始める頃には、お皿に入れて与えても食べられるでしょう。

食べることにまだ慣れていないので、前足をエサの中に入れながら食べる事がありますが、笑って許してあげましょう。

 

手作り離乳食

子猫の離乳食では、このページのはじめにまとめておいた「ネコが食べてはいけないもの」を避けながら、子猫の成長にいい食材を選びます。

 

よく使われるのは、鳥のささ身肉・白身魚の骨抜き・ねこ缶などです。

また、キャベツなどの青物を軟らかく煮て、すりつぶしたものを混ぜてもいいでしょう。

 

気を付けることは、味付けをしないという事と、鮭などを使うときは塩分を使用していないものを選ぶことが大切です。

また、サバのように脂っこい食材は避けましょう。

子猫のそしゃく力(かみくだく力)に合わせて、キャットフードのやわらかさを決めるといいですね。

 

段階で分けると「ペースト状食」「きざみ食」「やわらかめ食」といった感じでしょうか。

人間の離乳食みたいですね。

 

 

成ネコのキャットフード

おとなのネコは、市販のキャットフードをそのまま食べる事ができます。

ですが、好みはネコによっていろいろ。

 

ネコが喜ぶからと人間の食事を分けたり、高級なキャットフードを与えてしまうと、一般的なキャットフードを食べなくなってしまいます。

 

また、缶詰やレトルトだけを続けて与えていると、ドライフードを食べなくなってしまうこともあります。

「たまには・・・」と、美味しいものを与えることはいいのですが、先の事を考えながら与えましょう。

 

それから、栄養価も考える必要があります。

ドライフードだけを好きなだけ与えていても、まず太ることはありませんが、缶詰やレトルトばかり与えていると肥満になることもあります。

 

ドライフードだけで食べなくなった場合は、缶詰やレトルトパウチを少しだけ混ぜてみるのもいいでしょう。

その他、ネコが食べてもいい野菜をみじん切りにして、缶詰・レトルトや、ボイルした白身魚などと混ぜて与えてみるのもおすすめです。

 

手作りキャットフードの場合は、太らないように気を付けて食材を選び、やはり味付けはしないで作りましょう。

 

老ネコのキャットフード

老ネコについては、カルシウムなどのミネラルやたんぱく質など、必要な栄養を摂る事が大切です。

人間と同じで食が細くなり、食べられる量が限られていきます。

 

お腹に優しいエサで、少量で栄養バランスがいいエサが理想です。ドライフードや缶詰、レトルトパウチは老ネコ用のものを選ぶようにしましょう。

そしゃく力が低下しているようでしたら、離乳食のようにすりつぶしたり、ドライフードをふやかしてみたり、たまにネコ用ミルクを与えてみるのもおすすめです。

 

手作りキャットフードの場合は、成ネコ用のキャットフードをやわらかくして、これも離乳食と同じように「ペースト状食」「きざみ食」「やわらかめ食」など、段階を考えるといいでしょう。

 




 
 
 
 

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